自己紹介で「不動産鑑定士です」と言うと、鑑定士の知名度が低いせいか
「宅建と違うの?」とよく聞かれます。
経験上、そう聞かれたのは10人のうち8-9人の確率です。
もちろん、
「文系三大国家資格ですよね」とか「女性では特に珍しいですね」と
言ってくださる方もいらっしゃいます。
宅地建物取引士(以下「宅建士」)は、知らない人がいないくらい有名な資格ですし、
資格を保有している方も多いですよね。
私はどちらの資格も保有しているので、試験の事をちょっと書いてみようと思います。
試験の特徴
宅建は、択一式50問2時間の試験で、10月の日曜日の午後に行われます。
権利関係(民法、借地借家法など)、法令上の制限、宅建業法が主要3科目とされています。
受験者数が多いので、試験会場もたくさんあります。
私が去年教えた大学生は、4月から勉強を始めましたが、
何人かが合格することができました。
一方で不動産鑑定士試験は二段階選抜です。
一次試験は短答式(択一式)50問×2科目
(午前が行政法規、午後が鑑定理論、各2時間)が5月半ばにあります。
それに合格すると、合格した年を含め3年は二次の論文式試験の
受験資格を得ます。直近五年間の過去問はこちら。
論文式試験は、8月の第一日曜日が三日目になるように
日程設定されていることが多いです。
真夏の三日間・・・
受験生が少ないので、試験会場は全国に3か所のみです。
私は東京ですが、万が一公共交通機関に乱れがあった場合に備えて
宿泊した年もありました。
鑑定士合格には、2000~5000時間ほどの学習時間が
必要と言われています。
一発合格する優秀な方がいる一方で、10年以上かかる方もいます。
合格までに時間がかかっても、鑑定士は魅力的な資格だと私は思っています。