港区役所に行きました。
不動産鑑定士は、業務に必要な書類を収集するために、
日常的に様々なお役所に行きます。
お役所で取得する書類は、建物や道路に関するものや
災害の危険性の程度を表したハザードマップなどがあります。
オンライン化が進んでいても、窓口まで行かないと
取得できない書類もあります。
建築基準法の道路の詳細は、港区HP をご参照ください。
対象不動産が面している道路
今回の評価対象不動産が面している道路は
法42条1項5号道路(位置指定道路)【1項5号】
「政令144条の4で定める基準に適合する道で、築造しようとする者が
特定行政庁(区長)から位置の指定を受けたもの及び
昭和25年法附則5項による位置指定道路」です。
取得した書類には、「告示:昭和23年7月17日」との記載があります。
現地調査に行ったら、セットバック済で、道路は少し拡幅されていましたが、
昭和23年に位置が指定された面影が残っていました。
宅地化が進み、道路の拡幅が難しい地域は、東京都区部にたくさんあります。
今回のご依頼は、建物のみの鑑定評価です。
その場合でも、建物は土地の上に建っているので、
面している道路だけではなく、土地に関する調査も必要となります。