まとめの第二弾は、2024年元日に起きた能登半島地震の支援活動です。
私は4月から8月にかけて、計7回能登に派遣されました。
詳細はXにも投稿しています。
不動産鑑定士として能登で被災した建物の被害認定調査を支援しました。
被災した自治体では、罹災証明書の発行をするのですが、
そのためには被害程度の判定をする必要があります。
そうは言っても、自治体職員さんだけでは調査に限界があることから、
不動産の専門家である不動産鑑定士や建築士などが
支援に当たりました。
初めて能登に派遣されたときは、東京駅から金沢駅まで新幹線、
金沢駅前でレンタカーを借りました。
のと里山海道を北上していくのですが、
まだ地震の爪痕が残っていて、道路に亀裂が入っていたり
隆起している箇所もありました。
私たち不動産鑑定士の宿泊は、
日本航空学園石川の学生寮で朝食と夕食付でした。
街中の光景はニュース映像で見るより衝撃的で、
人気もあまりなく、被害を受けた建物がほとんど。
そして、損傷の程度のひどいこと。
研修は事前に受講しましたが、現場での住家被害認定調査は初めてでした。
それでも2日目からはベテラン扱いです。
調査対象は、ふすまや窓などの建具がはずれているお宅や、
不同沈下で傾いていたり、屋根に穴が開いて雨漏りしていたり
壁が朽ちていたり、挙げていったらきりがありません。
当初は5月末までの予定が、支援は8月まで続きました。
そんな中でも、全国から集まった不動産鑑定士の仲間たちと
食堂で一緒にご飯を食べたり、調査が早く終わったときは
地元にお金を落とすため、足を延ばして名所を見に行ったり、
外食したりして、親睦を深めることもできました。
調査先のお宅では、被災者さんに
「遠くから来てくれてありがとう」
「暑いから体に気を付けて。これ飲んでね」など
ねぎらいや感謝の言葉をいただくことができました。